てづくり猫ごはん/古山範子 監修
健康と幸せな毎日のための簡単レシピ 60
獣医師 古山範子 監修/大泉書店
《目次》
第1章 毎日のかんたんごはん
鶏肉/魚/牛肉/豚肉/ラム肉/スープとふりかけ
第2章 特別な日のごちそうごはん
誕生日/クリスマス/お正月/おやつ
第3章 病気、食事に気をつけるときのレシピ
便秘のとき/おなかを壊したとき/太りぎみのとき/年をとってきたら/子猫のときには(離乳食ほか)/妊娠・授乳のとき/その他の病気
第4章 猫の健康とごはん
猫のからだの仕組み~食材選びや調理法、保存法についてのワンポイントアドバイス的なイラストページ
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ここ数年来、食に関する不正が次々と明るみに出て、思いがけなく食の安全が取りざたされたり、消費者としては裏切られた思いが多々ありました。人間の食品、食材ばかりか、ペットフードに関しても、日本のペットフード(キャットフード)はまだまだ認可基準が甘くて信頼できないという声も聞きます。
キャットフードも、ちょっと高級なアメリカ製やフランス製のメーカー品が安全と言われ、病気の予防にもなるし、病院ですすめられるフード、扱っているフードもその手のメーカー品です。国産品でも、グルメ志向よりもナチュラル&ヘルシー志向のフードが普及して手に入りやすくなってきましたし。
少々値が張ったにせよ、病気になったときの大変さを思うと、4㎏5千円であろうが、6千円であろうが、ちゃんと食べてくれるのであれば購入するのはやぶさかではありません。猫の医療費と比べても高が知れています。
幸いにも、うちの成猫男子勢は、マグネシウム含有量0.08%程度の製品なら、どこのメーカーのどの試供品も(試供品でなくとも)歓んで食べてくれたものの、はたして毎日、毎食、ず~っととなるとどうなのか……。超多頭飼いなので、レトルトや猫缶はエコ的にもそうそう振る舞えないゆえ、おやつ程度のものにしかならないのが現状。すでに子猫たちも幼猫となり、訳あって男女・家庭内別居生活を送っていても、男子の幼猫と成猫とで食事を分けるのは至難のワザ。
『ナチュラル派のためのネコに手づくりごはん(須崎恭彦)』も話題になり、本来的にいちばんいいのは、安心安全な食材を使って、愛情のこもった手作りごはん。という方向に世の中は流れているのでした。
ですが、どんな食材が使えて、どんな調理法で、味つけは? などと、総合栄養食の猫缶のラベルを眺めては、圧力鍋が必要だとか、いずれレシピ本を買ってからと先送りにしつつ、時おり、マカロニ・カルボナーラやノンシュガーのフレンチトーストなどで猫たちを誤魔化したりして、重い腰を上げることができずにいたわけです。
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手作り猫ごはんの本もたくさん出版されていて迷ってしまいますが、このレシピ本は手軽で簡単でわかりやすいと思います。
毎日のことなので、無理のないように作れそうなレシピがメインで、ベースを作り置きできる冷凍保存のきくレシピなども収録されています。表紙の写真と同じ出来上がり写真がA5版サイズのページに1品~2品、大きめにオールカラーで掲載されている親しみやすさがいいです。料理ごころのある人なら、いくらでもメニューが広がっていくベーシックなレシピ本。
フードプロセッサーやミルサーの類いがあると、より簡単に作れそう。(なくとも大丈夫です)
せめて1日1食くらいは手作りごはんを作ってあげられるようになるといいのですが。我が家には、頑として市販のキャットフードしか食べない猫も1頭いるので、なんとか食べてもらえそうなメニューを探して試してみようと思います。(試してからご紹介すべきでした)
(’08年2月17日初版発行)
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喰わず嫌い王・夢(む~)
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