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猫の小説

猫はバナナの皮をむく/リリアン・J・ブラウン 著/羽田詩津子 訳

山城隆一 によるカバーデザインも魅力的なシャム猫・ココシリーズ27作目
コージーミステリーです。残虐シーンのない古典的なミステリーをコンセプトに書かれています。


▲セブンネットショッピング

2006年6月30日初版発行。ハヤカワ・ミステリ文庫。
購入から7年の時を経て読みました(‘‘。)ゞ

本作の後に、28作目/猫は爆弾を落とす(’06年12月)、29作目/猫はひげを自慢する(’07年6月)の2冊が発行され、’08年には訳者・羽田詩津子による料理レシピ集/猫はキッチンで奮闘するも発行されています。

残念なことに、2011年6月4日に著者のリリアン・J・ブラウン(1913年6月20日生)は97歳で亡くなっていて、発表されている長編は29作目までということになってしまいました。
’91年にシリーズ短篇集として猫は14の謎をもつが出版されているので、30冊にも及ぶシリーズです。

そもそも、このシャム猫・ココシリーズは’66年の猫は手がかりを読むから始まっていて、女性の年齢をあからさまに書くのは失礼かと思うけれど、著者が53歳の頃に第1作目が出版されていたのです。
そして、’67年・2作目/猫はソファをかじる、’68年・3作目/猫はスイッチを入れると年に1作ずつ出版され、’88年に日本で初めて発売されたシャム猫・ココシリーズ4作目猫は殺しをかぎつける(’86年作品)の時点で、著者は72歳だったことになります。

しかも、18年のブランクを経ての4作目の出版でした。過去に書かれていた作品を手直ししての出版とのことでしたが、こういう経緯だけでも元気と勇気がもらえて、猫が登場するシリーズ云々に限らず興味が湧いてきます♪(*^ ・^)ノ⌒☆

日本では、4作目が発売された後に第1作~3作が出版されているので、シリーズの最初から読みたい方は猫は手がかりを読むを選んで読み始めると、面白みがまた違うかもしれませんね。

そしてまた、5作目以降、アメリカで出版された執筆順と日本で出版された邦訳の順番が違って、’87年の5作目/猫はブラームスを演奏する(’01年邦訳刊)、’88年の6作目/猫は郵便配達をする(’02年邦訳刊)となり、7作目/猫はシェイクスピアを知っている(’92年邦訳刊)、8作目/猫は糊をなめる(’92年邦訳刊)へと続きます。
順番にこだわるととてもややっこしいのです(;´▽`A``

かく言うわたしは、27作目猫はバナナの皮をむくが初のシャム猫・ココシリーズだったのですが、長年にわたる人気シリーズだけに、どの作品から読み始めてもすんなりとストーリーに溶け込めるように書かれています。

個人的には登場人物の名前を覚えるのにちょっと苦労しましたがσ(´ー`;)
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
作品の主な舞台はアメリカのムース郡ピカックス市。
スローライフをのんびり愉しみたいスノッブな人々にとっては、冬の寒さが厳しそうな田舎町のようですが、アメリカの土地の広大さを感じられて、日常生活からワープするのには打ってつけです。
ことに、『改造したりんご貯蔵納屋』が住まいだったりすることに魅力を感じる方にはオススメできるシリーズ。

主人公はジム・クィララン。もと新聞記者とのこと。
クィラランの家族でパートナーたるシャム猫・ココ(♂)ヤムヤム(♀)
それから、クィラランのガールフレンド(?)と思しきポリー・ダンカン。
天気予報官のウェザビー・グッド、警察署長のアンドリュー・ブロディなどなど友人たち。
本作では、新しく町にやってきた男:オールデン・ウェイド、ヒバード屋敷の当主:ヴァイオレット・ヒバード、ヴァイオレットの幼なじみ:マギー、加えて、華々しいデビューを飾りそうな書店猫ダンディが登場します。

だいたい、クィラランという名前からして難しい音ですが、どうやら著者はありふれた名前は好まないのだとか(´0ノ`*)
こちらも負けじと頭のトレーニングなのです。

作中にお目見えする料理のレシピ本も出版されているので、おいしそうなシーンもたくさん描かれています。

ところが、今回のクィラランのテーマは『バナナ』。

クィラランが『バナナ』に対して快く思っていないであろうニュアンスが節々に見え隠れしていて、なんだかニンマリしてしまいます。

訪問客にお茶をすすめるシーンも度々登場するのですが、すすめる側、すすめられる側それぞれの受け応え方に、日本人とアメリカ人との文化の違いを大きく感じて、なるほどなぁと合理的に思えたりしました(∵`)

日本人と言っても、古典的なタイプの日本人と比べてなので、昨今は日本人もアメリカ人的にハッキリとわかりやすいのかもしれません。

訳者あとがきに書かれている、《パブリッシャーズ・ウィークリー》に掲載されたリリアン・J・ブラウンの短いインタビュー記事の一節が素晴らしくて、感激。
『ミステリ好きが全員猫を好きなわけではありませんが、猫好きは全員ミステリ好きなようですね』
ブラボー\(^^@)/

 

▲シャム猫・ココシリーズ/第1作目
 

▲短篇集
 

▲処女作~21作目/猫は流れ星を見るまでのガイドブック♪
リリアン・J・ブラウンへのインタビューも収録。


 
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名探偵のコーヒーのいれ方/クレオ・コイル 著/小川敏子 訳

「秋にピッタリな小説」を1冊ご紹介。
猫の小説というわけではなく、猫が登場するミステリー小説です。

▲楽天ブックス

小説の主な舞台となって
いるのがニューヨークにある老舗コーヒーハウス「ビレッジブレンド」

「ビレッジブレンド」
というだけにグリニッジビレッジで営まれている設定で、100年以上も続いているのだそう。

コーヒーハウスに登場する、とびきりおいしそうなコーヒーやスイーツ類のレシピも随所に
載っていたりする作品で、「食欲の秋」にもピッタリなミステリー小説ですσ(´ー`;)

サブタイトルが
「コクと深みの名推理①」となっていて、ランダムハウス講談社文庫からの出版本。

本作は2006年10月1日に小川敏子訳で発行されていますが、シリーズ化され
ていて、現在、「コクと深みの名推理⑩ モカマジックの誘惑」(’12年10月10日発行)までが邦訳本として入手できます。


猫が登場する作品には目がないのですが、カバーイラスト(藤本将)で描かれて
いるような、かわいらしい猫が作中に登場します。

ミステリーに登場するからといって、三毛猫ホームズのように推理ヒントを与えてくれるわけでもなさそうで、カバーイラストでかわいく擬人化されていても作中では決して擬人化されていなくて、ごくごく自然体で猫がいる気配が描かれている感じです。
決して登場シーンが多いわけではないのに、描かれている猫の特徴的な雰囲気が印象深く残り、そういう点でもかなり好感が持てるかも。

主人公は「ビレッジブレンド」のマネージャー・クレア・コージー

彼女の愛猫はジャヴァという女子猫。

そして、クレアの娘・ジョイ、クレアの元夫・マテオ・アレグロ、コーヒーハウス「ビレッジブレンド」のオーナー・マダム、加えて、「ビレッジブレンド」で生き生きと働くバリスタたちなどが作品を彩っているのでした。

ミステリーなので、悲惨な事件が起きてしまうわけなのですが。。。

そこで現れるのが、
クィン警部補というNY六分署のちょっと気になる捜査官。

第1作目の本書は、9.11事件の後(原書は2003年出版)に書かれていて、翻訳本シリーズの始まりにしては、比較的
最近のアメリカでのトレンド情報もわかったりして興味深いです。

作品を読んでいくと、ニューヨークのコーヒーハウスではイタリアンが主流(正統派?)なのかしらと思えたり、コーヒー以外の人気なドリンク類にも興味をそそられます。

ミステリーなれども急いで読み終えてしまうのがもったいなく感じられて、ゆったりとお気に入りスタイルのコーヒーとスイーツを味わいつつ、少しずつ少しずつ読みたくなります。
こういう感覚って、コージーミステリーなのでしょうね。

そして、猫好き、カフェ好きならば、シリーズの順を追って
最新作まで読みたくなってしまうものなのかも(゚ー゚`ゞ)
 

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ニューヨークの秋

ニューヨークの秋
ジョー・スタッフォード(Jo Stafford)
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トマシーナ/ポール・ギャリコ/山田蘭 訳

 トマシーナ トマシーナ
販売元:セブンネットショッピング(旧セブンアンドワイ)
セブンネットショッピング(旧セブンアンドワイ)で詳細を確認する

 

「トマシーナ」は、解説の河合隼雄(精神科医師・著作「ねこだましい」にても)絶賛の
猫が主題の小説。

著者・ポール・ギャリコはほかにも猫の小説をいくつも書いていて、
猫によって書かれた猫のための「猫語の教科書」は有名だったりしますが、
わたしが大好きな「ジェニイ」についても、本書の中でチラッとふれています。
続編というわけではないのですが、「ジェニイ」の大ファンとしては、
流れを汲んでいるような「トマシーナ」にも興味をそそられます。
「ジェニイ」は少年と猫との冒険ファンタジー小説で、ぜひアニメ化を望みたいほど魅力的な作品。
ポール・ギャリコは「ポセイドン・アドベンチャー」(タイタニック号をもとにした映画化作品)の作者でもあるだけに、冒険小説系がいちばん似合うのではと思われる作家なのでした。

「トマシーナ」は「ジェニイ」とおなじく牝猫の名前で、“THOMASINA”が原題。

スコットランドの田舎町が舞台です。
アンドリュー・マクデューイ獣医と一人娘のメアリー・ルーがかわいがっていた「トマシーナ」、マクデューイ獣医の友人でもあるアンガス・ペディ牧師、動物病院にやってくる人々と動物たち、そしてもちろん、一人娘のメアリー・ルー、家政婦さんのマッケンジー夫人、「魔女」と呼ばれるローリ・マクレガーなど、順を追って登場人物が描かれていく中で、たくさんの伏線が張られていきます。

猫ファンタジイと謳われている作品。
どの辺からファンタジイの世界に入っていくのか、「魔女」(?)の正体は? 安楽死させられた「トマシーナ」は?
どんどん先の展開が楽しみになっていきます。
最後の最後まで読んだところで、初めてこの作品の「ファンタジイ」としての意味や価値がわかるような手法なのです。たぶん、このあたりの絶妙さが河合隼雄が絶賛するに値する重要な部分なのだとしみじみ思えてきます。

やはり、男性(あるいは少年)視点で描かれた作品の方が、ポール・ギャリコの持ち味がフルに生かされていて、わたしには好感が持てます。
本作も大好きになりました。

 

猫だましい (新潮文庫) Book 猫だましい (新潮文庫)

著者:河合 隼雄
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 

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我が家のトマシーナ/右側の萌っ子・(通称・あんこ)

左側手前が母猫・
はジェニイタイプのたくましい猫です^o^;

ちなみに、満1歳を過ぎても、おっぱいにしがみついているのが萌っ子・
その奥でグルーミング中なのが萌っ子・
'09年4月6日生まれ3姉妹ファミリーのショット。

 

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猫の贈り物/リー・W・ラトリッジ 著/鷺沢萠 訳

DIARY OF A CAT

講談社文庫

 

鷺沢萠の翻訳で、猫作品!? という意外性に惹かれて読むことに。
てっきり、鷺沢萠は犬派だったとばかり思っていたので、犬派の彼女が訳した猫作品なのだから面白いに違いないということで。
黄色い背表紙にクリーム色の表紙、イラスト絵もいい感じです。

日記スタイルのエッセイなのかなと思いつつ、パラパラ拾い読みをしてみると、どうも小説のようです。
しかも、内容があっさりしていて面白そう。というか、変。

たとえば、

○月×日
寝た。

○月△日
寝た。

○月□日
今日は毛玉が3つ。

これは極端な例で、実際にはちゃんと日付も入っていてほぼ毎日の出来事がクールな視点でたんたんと綴られているのですが、原題なのかサブタイトルなのか“DIARY OF A CAT”の通り、猫の日記なのです。

猫と暮らす作者の猫日記のようでも、一人称は猫。
かと言って、猫が擬人化されているわけではなくて、猫は猫であって、初老の女性らしきミセス・ヴィジル(通称 ミセス・ヴィ)の飼い猫であり、牡の成猫であることがわかってきます。

退屈しのぎの悪戯の数々も日記として軽妙に綴られていきます。猫と暮らしたことのある人なら、ほんとにまったくお察ししますと飼い主に同情したくなる光景が浮かぶことも多く、初っ端でミセス・ヴィに、『このバカ猫……』と言わせてしまったりも。作中では、そんな下品な物言いは一回だけですが。かなり、おおらかで穏やかで品格の備わった人であるようです、ミセス・ヴィという方。もちろん、猫と暮らすことにおいて年季が違うことも確かでしょう。
『パンデモニウム(悪魔)、汝の名は猫』と、絶句してしまうしかないときなど、いかにも、と、ため息がこぼれ、同時に深い愛情を感じてホロリときてしまうのでした。

アメリカのとある田舎町との設定ですが、巻頭にあるご近所さんの地図や作品の印象によると、田舎町とは言っても、郊外ののどかな住宅街のようすがイメージされます。日本と違って、1軒ごとの土地や建物もずいぶんと広々としているのでしょうし。なんとなくおしゃれな雰囲気がする、静かで品のいい新興住宅地の20年後、30年後にも感じられます。

作中には、ご近所さんたちのようすやいくつかのトラブルも散りばめられているし、新たな同居猫たちまで現われて、おおむね愉しく読めるのですが、ある日、突然生活が一変する出来事がおこります。あげくにミステリー小説とおぼしき場面にも出くわし、意外な展開へ、思いがけない方向へと、見えないラストに向かって重苦しく運ばれていくのです。

訳者のあとがきに、はっきり言って、日記なのか小説なのかどういう作品だと言ったらいいのかよくわからない、みたいな仄めかしがあり、そのあたりも訳者・鷺沢萠の心をつかんだツボであるのかもしれません。訳者はもちろん、読者にも、奇妙な作品だったと読後感が残ります。ある意味では不思議な後味の作品なのでした。じんわりと温まるものを感じて、本書を翻訳してくれた訳者にも感謝の気持ちを覚えてきます。

常盤新平の解説に、鷺沢萠が書いた小説であるような作品だとあって、さもありなんと思えたりします。犬派の彼女は、この作品を通して猫にも心を動かされたとか。次回、生れてきたときには女性か男性かわからないけれど、彼女も猫と暮らすことになるかもしれませんね。

訳者の若い頃の作品に、『町へ出よ、キスをしよう』という18歳の文壇デビューから23歳までの5年間に書いたショートエッセイをまとめた元気な作品集がありますが、その中で、

“良い訳文というのは、『あたりまえの』文章である。あたりまえの平明な文章でありながら、どれだけ原文の意を損なわずにいられるかということが勝負になる”――終わりのない追いかけっこ より

“翻訳文学全般の評価を決定づける要因にもなることだが、とにかく日本語の文章が良い”
“「透けて」いない日本語の文章かどうか”――ウォーキング・エイジの文学『ペット・セマタリー』を読んで より

という話が載っていたのでした。本書は、このポイントも、さすがにみごとにクリアしている翻訳作品だと言えるでしょう。
『透けて』いる、『透けて』いないとは、翻訳した日本語の先にある『原文』の存在のこと。いかにもとってつけたような不自然な訳文ではだめという意味なのです。

その点については、学生時代にロシア語の教授からかなり厳しく日本語訳の勉強をさせられたそうで、『町へ出よ、』は、ほかにも鷺沢萠を知る上で素通りできない部分があり、貴重な作品だと思えます。

 

訳者が亡くなっているせいもあるのか、『猫の贈り物』は残念ながら現在絶版となってしまったため、図書館で文庫本を借りてきて読みました。ですが、本書はぜひ買ってからまた何回か読みたいと思える一冊。

 

’97年6月、講談社より刊行作品。

(文庫化/’01年8月15日初版発行)

 

猫の贈り物(講談社文庫/@古本市場)
猫の贈り物講談社文庫(ブックオフオンライン)

ハードカバー

【古本】町へ出よ、キスをしよう/鷺沢 萠 【古本】町へ出よ、キスをしよう/鷺沢 萠

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新潮文庫

【古本】町へ出よ、キスをしよう/鷺沢 萠 【古本】町へ出よ、キスをしよう/鷺沢 萠

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Ts3d1503

左から、(るい)4月7日生・萌っ子、(もん)4月15日生・スリー蘭ボーイズ

 

明け方の猫/保坂和志

中公文庫

 明け方の猫 明け方の猫
販売元:セブンアンドワイ
セブンアンドワイで詳細を確認する

明け方の猫(セブンアンドワイ・携帯サイト)

明け方の猫たちは家中くまなくアドベンチャーランド化してしまう騒ぎですが、本書はそういう話ではなく、夢の中で猫になっていた男性のことがつらつらと書かれています。

夢の中の出来事なので罪のない話であるし、見た目は猫、頭脳は人間。高校生探偵の工藤新一ならば推理をしていくのでしょうが、小説の中の彼はいっぱしの大人であり、猫にとってはどうでもいいような思考をめぐらせ、ついつい哲学してしまうところがおかしい。哲学と言ったらちょっとオーバーかもしれませんが。

夢ならいつか覚めるはずだけれど、もしも夢でなかったとしたら……。
ヒトゴトながら、ふと、そんな不安感が押し寄せてきます。
町の色や音、空気の流れ、ニオイまでもが伝わってきそうな描写にはドキドキしてしまうものの、カフカの「変身」のごときユーモラスなのどかさも漂う作品です。

ときには、猫になってみたい。ん~、ず~っと猫でも差し支えないかも。そう考える人も多いかもしれませんね。 (わたしだけでしょうか)

もう1篇収録されている小説は『遥籃』。

HP上で連載されていた作品だそうで、トリックアートのごとくに幻惑されてしまいます。
一人称で書かれているのに、ふと、あれ? っと思っては、もうひとり誰か幽体離脱してやってきたのかと錯覚(?)する不思議さ。
内容もかなりグロテスクで怖い作品です。なにかの突破口が欲しい心情のときでもないと、読むのがキツく感じてしまう。

著者のあとがきによると、ふたつの作品はよく似ているとの記述もあり、どこがどう似ているかは読んだときの楽しみですが、「メビウスの環」のようにも感じます。

欧米で翻訳されたら面白そうな作品。町の情景や家屋などちょっと前の日本の文化的なことがどのように映るのだろうかと。

本書は、初めて読んだ保坂和志作品の一冊。
だからというわけではなく、時間経過を経ても色褪せないまま、五感の記憶にまで残るインパクトの強さがあり、純文学の楽しさを著者と共有した気分になれました。
そもそも、五感の記憶というのも脳としての記憶であって、パブロフの猫というのは……(以下省略)。

 

(’01年9月講談社より発行作の文庫化/中公文庫’05年2月初版発行)

 

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保坂和志/明け方の猫 (講談社・単行本/HMVジャパン)

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生きる歓び/保坂和志

中公文庫

 生きる歓び 生きる歓び
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本書『生きる歓び』にはふたつの短篇小説が収録されていて、表題作は、谷中の墓地で生後まもない仔猫に出会ってしまった日の話から始まります。

猫にとっての幸せとは……と考えてしまうのは同じなのだなぁと思われる作品です。

この春、我が家では出産ラッシュで、5頭の母猫が22頭の仔猫を産み、うち、6頭の仔猫の命を見送りました。出産も育児も母猫に任せておけば、よほどのことがない限り無事に生まれて育っていくものと思っていた考えは大きく覆され、つかず離れず見守って手を貸してあげなければならないことを痛感することにもなりました。

4月22日のこと。
母猫・杏が出産間際に風邪をひいたらしく、17日の出産時には発熱に加えて口内炎を併発し、その口内炎が悪化して化膿した傷口が、口元から右頬にかけてぱっくりと裂けてしまい、休診日明けを待っていた矢先でもあり、慌てて病院に連れていったところ、体温計の目盛りを振り切る高熱で命を落とす寸前だったと告げられ、仔猫たちばかりか、改めて母猫の命とも向き合うことになった出来事がありました。

わたしがはじめて猫と暮らすことになった遊がうちに来たときから、夢がうちに来たときから、杏たち7頭が元気よく生まれてきてくれたときから、いつかはそれぞれ別れるときが訪れるのだし、それはそれで仕方のないことだと覚悟していたつもりでしたが、間一髪で別れずにすんでくれたこと、まだ当分いっしょに暮らせる見込みがついたことに深い歓びを感じたのはもちろんです。

どんなに熱があろうと自力で仔猫を産み、食餌を摂り、トイレに行き、口内炎が悪化して口腔潰瘍となっても食餌を摂り、トイレに行き、授乳がおぼつかなくとも仔猫を抱きしめ、排泄の世話を焼いていた杏は、「生きる歓び」を感じて頑張っていたのだろうことも確かだと、本書を読んで再び感慨深い思いが甦ってきました。

わたしの顔を見ればいつでも文句たらたらで、日頃から「にゃぁにゃぁ」と鳴けない杏は「あぁ~! あぁ~!」と訴え、ヒト一倍自己主張が強く、聞き分けがなく、どんなに叱られても性懲りもなく寄り添ってくる猫なのですが、翌日には熱も下がってきて、ようやく微かに声も出るようになったことにどれほどホッとしたことか。

「なんなのよぉ、うるさい子だねぇ」と言いながら、杏に抗議をしてもらえる日々がわたしにとっての生きる歓びだとつくづく感じたのでした。

もう1篇の作品は『小実昌さんのこと』。

わたしの大好きな田中小実昌について、作品についての話は、やはり響いてくるものが多いです。
コミさんに仕事を依頼したことのある著者ならではの視点や観察眼で、コミさんの几帳面でシャイでチャーミングで頑固な人となりが浮き彫りにされていて、言いたいことはとってもよくわかる、と、くすぐったくも感じる味のある作品です。

 

(’00年7月新潮社より刊行作の2回目の文庫化/中公文庫’09年5月初版発行)

 

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