ドライアイによる疲れ目で集中力が乏しくなっているため、おおむね短編作品ばかり
読んでいますが、短編ばかりだとかえって集中力が途切れてしまいがちな気がします。
いたって軽く読める小品やエッセイを選んでいるので、目からウロコ的な味わいは
感じられても、深く余韻が残るような作品には出会えていないからなのかも(´▽`;)
暦の上では7日から立冬に入り、ややっこしいことに暦は旧暦のものとはいえ、
今日あたりは初冬を通り越して真冬の寒さだとか。
今夜から明朝にかけて獅子座流星群のピークだそうですが、生憎とこちら北関東も
雨降りで、今夜は観られなくなってしまいました(✻´з`)=з
時は晩秋。まだもう少し、行く秋の余韻に浸りたいところ。
読書の秋に読みたい本ということで、宮沢賢治作品のご紹介を。
本書は、『宮沢賢治生誕111年特別企画』として、2007年8月、宝島社より
刊行されました。
2009年4月には文庫版も出ています。
「もう一度読みたい宮沢賢治童話作品」22作と「賢治の詩」12篇、プラス「雨ニモ
マケズ」が書かれた直筆手帳写真が収録されています。
吉本隆明の『銀河鉄道の夜』について、という賢治作品の手がかりとなるような
評論の収録も興味深いです。
上記の宝島社へのリンクに詳しい目次が出ていますので、ご参照まで。
「銀河鉄道の夜」、「グスコーブドリの伝記」は壮大なファンタジーであり、衝撃的な
作品。暗記するほどに細かな部分まで情景が浮かぶ、わたしの大好きな作品です。
とても童話的な「どんぐりと山猫」や「注文の多い料理店」、詩的なファンタジー
「やまなし」など、かわいらしい作品も好きなのはもちろんです。
毎度、読むたびに新たな発見や驚きがあり、しみじみと考えさせられる作品が
多いのが特徴の宮沢賢治作品。もう一度などということでなく、何度でも読みたいと
思えるのは童話作家、詩人、科学者、哲学者であったところの著者・宮沢賢治の
深く幅広い魅力なのだと思えます。
それに、何度も読んでみないと難しくて理解できない部分もあったりするからという
のもおおいにあります。
作品に書かれている音の響きも心地よくて、不自然さやわざとらしさみたいなものが
まったく感じられなくて素敵です。
すごいことだと思います。当然といえば当然なのですけど(・∀・;)
「やまなし」は、昔々国語の教科書に登場したんですけど、近頃は宮沢賢治作品が
教科書に出てくることってあるのでしょうか。
「オツベルと象」は道徳の教科書に出てきたような気がするのですが、本書には
未収録の「猫の事務所」あたりも、道徳の教科書に出されてもいいように思います。
けれど、いまは道徳の時間もその手のテキストもなくなってるんでしたっけ? と疑問。
それにしても、賢治の作品は小学生には難しすぎるのではないかと思えますね。
大人が読んでも哲学的な難しさを感じますもん。
哲学の秋というのも合うかもしれません、しみじみと。
思いやりという域にとどまらず、人の気持ちを考える力を養うことができるような作品が
詰まっていることは確かだと思います。
通り一遍の考え方だけでなく、多角的な視点でひとつの事実や人の言動を考えると
いうことはとても大切だと思ってやみません。
賢治の宗教観、宇宙観は1933年、37歳での没後から時を経て、限りない輝きを
放ち続け、さらに奥行きや拡がりを際立たせているように感じるのでした。
↑(文庫版)↑
最後の文章もまたキーポイントかもしれません(・∀・)

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